ザイリンクス社と東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市都筑区東方町1、砂川俊昭社長)とは1月16日、フラットパネルTVモニタおよびディスプレイ、リアプロジェクション(背面投射型)TV、デジタル・プロジェクタ等の最先端ディスプレイ・アプリケーションの設計および評価を迅速に行うことができる効率的な開発プラットフォームを発表した。両社共同開発によるこのプラットフォームの名称は「Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボード」で、Spartan-3E FPGAの高性能、低コストの利点を活かし、豊富な機能を備えたディスプレイ・アプリケーションの開発を効率的に進めることができる全てがプログラマブルな開発用プラットフォームを提供する。使いやすいプロトタイプ・ボードとして提供されるこのSpartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードは、このボードひとつでさまざまなIPの開発や、ディスプレイ・パネルとビデオ・チューナボード間の接続する際に必要な包括的なI/Oサポートを開発・検証することができる。
フラットパネル・ディスプレイ市場は、価格低下と政府が推進する放送技術のデジタル化政策を反映してエレクトロニクス業界で現在最も急成長が見込まれる市場セグメントの1つとなっている。パネル・メーカは急増する需要を満たし、さらに一段と普及を加速させるために生産能力を拡大しつつある。調査会社のiSuppli社によれば、LCDとPDPテレビの世界市場出荷台数は2004年度の2,000万台から2009年度には8,000万台と5年間で約4倍に増加すると予測している。フラットパネル・ディスプレイに対する消費者の旺盛な需要に対応するためには、Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードのような低コストで柔軟性に富む開発手法により、開発期間を短縮し、変化が早い製品の市場投入時期に即応させるべく最新の機能を取り入れていくことが要求される。
ザイリンクスで副社長兼ジェネラル・プロダクト事業部ジェネラル・マネージャを務めるクレイ・ジョンソン(Clay Johnson)は「コストと時間はこの市場における重要な要素であり、広範囲なディスプレイ製品で要求されるあらゆる機能の実現を可能とするSpartan FPGAベースの開発ソリューションはこれらの両面において大きなメリットを提供するでしょう。我々の重要なパートナである東京エレクトロンデバイスのディスプレイ分野のアプリケーションに対する豊富な知識と経験、当社のSpartan-3ファミリのプログラマビリティと優れた性能を組み合わせることにより、開発者は激しく変化するディスプレイ市場の要求条件を満たすことが可能となります」と語っている。
Spartan-3ファミリは、広範囲な用途に向けた最も低コストなFPGAソリューションであり、このクラスのいかなる競合製品よりも多くのロジック機能と高性能を提供するデバイスとなっている。最新の90nm半導体製造技術を効果的に適用することにより、Spartan-3デバイスはディスプレイ・システムのテストおよび試作評価を行うためのSpartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードに低価格、高集積度および高機能プログラマビリティを提供している。Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードは、Spartan-3Eアーキテクチャが備えている高集積度の利点をフルに利用して、RSDSインターフェイス、デジタル信号処理、オンチップ・メモリ、および高速外部DDRメモリアクセス等、ディスプレイ・アプリケーションで要求される様々な重要機能を単一のSpartan-3Eデバイスに集積化することができる。この開発プラットフォームでは、マイクロコントローラや32ビット組み込みプロセッサMicroBlaze のような重要なコンポーネントの集積が可能な大規模ロジックを備えているSpartan-3E XCS1600Eデバイスが使用されている。
東京エレクトロンデバイスの社長である砂川 俊昭氏は、 「画期的なSpartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードが実現できたのは、FPGAで世界をリードするザイリンクス社と 共同で開発した成果と思っています。最先端の性能とその大規模性、および低コスト性を誇るSpartan-3Eデバイスの採用と、当社のボードやIPコアなどの技術が結びついた この先進的な開発プラットフォームは、多くの当社オリジナルブランドinrevium製品の中でも、重要な位置を占めるものと確信しています」 と語っている。
ディスプレイ・パネルとビデオ・ボードの接続
Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードは、ディスプレイ・パネルとビデオ/チューナボード間をつなぐ標準的なインターフェイスのソリューションの検証とともに、画像処理アルゴリズムの検証・開発もすることができる。ディスプレイボード間の接続では、Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードでは、7:1LVDS Rx, TCON(タイミングコントローラ)などのLVDS、RSDS、Mini-LVDSなどのIO標準を使った機能の検証をすることができる。また、精密なガンマ補正、イメージ・ディザリング、色温度調整、および動画偽輪郭(Dynamic False Contour, DFC)低減などを実行できるディスプレイイメージエンハンスメントアルゴリズムIPも用意されており、これらを利用することにより開発を加速することが可能である。ビデオ/チューナボードに対しては、ダイナミックガンマ補正、モーション・アーティファクト予測および補正、好みの色変換(FCT: Favorite Color Transform)、輝度およびコントラスト調整、色相と彩度の調整、鮮明度強化、およびノイズリダクション等、様々な画像品質補強用IPも用意されている。
価格設定と供給体制
Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードは、2006年第1四半期から1200米ドルで購入可能となる予定である。パッケージにはSpartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボード、DVIボード、およびDDRリファレンスデザインが含まれている。Spartan-3Eディスプレイ・ソリューション・ボードに関する詳細情報はWebサイトwww.xilinx.co.jp/displaysでも公開されている。
Xilinx Spartan-3E FPGAについて
業界をリードする高性能と低価格を特徴とするSpartanシリーズはDVDプレーヤ、プラズマディスプレイ、HDTVといった、大量需要が見込まれる民生用アプリケーションで広範囲に採用されており、競合他社製品に比較して70%も低い価格で提供されている。ザイリンクスは新しいSpartan-3Eファミリのリリースにより、低コストのSpartanシリーズに特定市場向けの新たな特徴を備えたデバイスを提供すると同時に、単価2ドル*以下という低価格の実現によってシリーズ導入時価格から約30分の1という大幅な価格低減を達成した。Spartan-3 およびSpartan-3E FPGAに関する詳細情報についてはWebサイトwww.xilinx.co.jp/esp/S3.htmでも公開されている。
*2006年度後半に50万個購入時、-4スピードグレード、商用温度範囲、最も低コストのパッケージの場合。
東京エレクトロンデバイスについて
東京エレクトロンデバイスは、世界をリードする半導体製造装置メーカーの 1社である東京エレクトロン株式会社の子会社である。業界で約40年の実績を有するエレクトロニクス専門商社として優れた業績を上げており、2003年3月に東京証券取引所二部に上場している。同社についての詳細な情報はホームページ http://www.teldevice.co.jp/ で公開している。
ザイリンクスについて
ザイリンクス社 (NASDAQ:XLNX) は、プログラマブル ロジック ソリューションを提供する世界的なリーダである。1984年に創立され、米国カリフォルニア州サンノゼに本社を持つ。日本においては、1989 年にザイリンクス株式会社を設立し、FPGA および CPLD 製品とその開発支援システムの販売とサポートを積極的に行っている。同社についての詳細な情報は日本語対応ホームページ http://www.xilinx.co.jpで公開している。
※このプレスリリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。